半夏生
半夏生(はんげしょう)は、1年の中で日照時間が最も長くなる夏至から数えて11日目にあたり、2025年は7月1日です。
初夏は農家にとって繁忙期です。通常、田植えは4~6月までの間に行われますが、一連の作業を手際よく終わらせるためには、スケジュール管理が重要で、そのための目安となる日を定めておく必要がありました。半夏生は、「その日までには田植えを終えておくとよい」という目安となっていました。
また、全国各地にはこの時期に食べると良いとされる食材があります。
- 長芋汁・とろろ汁(長野県)
長寿や健康を願い、滋養強壮に良い食材として食べられます。 - 焼き鯖(福井県)
体力回復のため、江戸時代から食されてきたスタミナ食です。 - 小麦餅(奈良県・河内地方)
田植え後の労いとして食べる郷土菓子です。 - たこ(関西地方)
田んぼの苗がしっかり根付くようにとの願いを込めて食されます。 - うどん(香川県)
収穫したばかりの小麦で作り、農作業の感謝を込めて振る舞われます。
半夏生は、農業の節目としての意味を持ち、各地で特色ある食文化が根付いています。
