食育セミナーNo.202 ホッと一息お味噌汁
お味噌汁を飲むと「ホッとする」「なんだか落ち着く」と感じることはありませんか?
その理由のひとつは、温かさによるリラックス効果です。あたたかい汁物は体を内側から温め、血流を促進し、副交感神経の働きを高めます。
その結果、気持ちがゆるみ、心が落ち眉くのです。また、だしに含まれる「うま味成分」には、満足感を高め、心を穏やかにする作用があります。
発酵食品である味噌には、アミノ酸やビタミンB群、乳酸菌などが豊富に含まれ、腸内環境を整え、疲労回復や免疫カアップにもつながります。
さらに、お味噌汁は日本人にとって「なじみの味」。
香りや味に安心感があるからこそ、心も体もホッとするのです。とはいえ、毎日作るのはちょっと大変…という方には「冷凍味噌汁_の素」がおすすめ。味噌・粉末だし・乾燥具材(乾燥わかめや切り干し大根など)を混ぜ、冷凍容器で保存。味噌は冷凍しても固くなりにくく、使いたい分だけスプーンですくってお湯を注げば完成です。お鍋で温め直し、冷蔵庫の野菜や豆腐などを加えれば、具だくさん味噌汁にもなります。
日本酒で乾杯
日本の伝統的なお酒である日本酒。米と水から造られるこのお酒は、単なる嗜好品としてだけでなく、栄養面でも注目されています。日本酒には、アミノ酸やビタミンB群などが多く含まれています。特にアミノ酸は旨味成分として知られ、血流促進や疲労回復に役立つといわれています。さらに、麹由来の酵素や微量ミネラルも含まれ、蒸留酒にはない「発酵食品としての魅力」があります。
料理との相性も抜群で、特に和食ではだしの旨味と日本酒のまろやかさが調和し、より味わい深くしてくれます。
- 純米系
- お米のふくよかな香りが特徴です。コクがあり、煮物やすき焼き、味噌料理などの濃い味の料理がよく合います。
- 吟醸系
- フルーティな香りと軽快で爽やかな味わいが特徴です。お刺身や魚の塩焼き、山菜の天ぷらなど、素材の味を活かした料理がおすすめです。
- 本醸造系
- 香りが控えめで端麗辛口、清涼感がある味わいが特徴です。あっさり・こってり様々な種類の料理と相性が良いです。
最近では、チーズやナッツ、生ハムなど洋風の前菜と楽しむ人も増えています。また、温度帯によって味わいが変わるのも日本酒の魅力。冷やすとすっきり、ぬる爛にすると旨味が引き立ちます。
日本酒の奥深さを知ると、いつもの食卓が少し豊かに感じられるかもしれません。